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​【某充満】プロジェクト】

昭和の初恋〜初恋の佳子さん…「6.29の想い出」

6月29日になりました。

初恋のお話… 

高校2年生の春でした。
 
校舎の3階からいつも野球の練習を遠く眺めている少女がいました。 

廊下ですれ違うと顔を真っ赤にして走り去る少女がいました。 

僕はその子が気になり始めました。 

​

ある日の朝、彼女を見かけました。 

わからないように、彼女の下駄箱の位置を確認しました。

 

下校後… 

下駄箱に向かいました。上靴から彼女の名前を確認しました。 

○○佳子と書いてありました。 

​

「ケイコさんか…」 

​

心の中で呟きました。 

​

佳子は「ヨシコ」と読む、ということがわかったのは、かなり後のことになります。 

☆ ☆ ☆

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昭和の初恋〜初恋の佳子さん…「6.29の想い出 Vol.2」

今日は6月29日。
『初恋のお話』のつづきです。

高校2年生の春でした。
校舎の3階からいつも野球の練習を遠く眺めている少女がいました。
廊下ですれ違うと顔を真っ赤にして走り去る少女がいました。
少女の名は佳子と書いて「ヨシコ」。

「わたし、他に想っている人がいます。」

“初めての会話”のその夜、“初めての電話”となりました。
震える指でダイヤルを回し、緊張の中での“他に想っている人”の確認作業…でした。
☆ ☆ ☆

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昭和の初恋〜初恋の佳子さんVol.3
「辛かった遠距離恋愛。そして、“生まれて初めて”の・・・」

彼女とは、五年間の遠距離恋愛でした。

恋の始まりから、わずか二ヶ月後。

彼女は遠い新潟へと旅立ちます。
それから二人を結ぶものは、手紙だけです。

当時、新潟との長距離電話は高額で、気軽にかけられるものではありませんでした。

今のようにスマートフォンもSNSもない時代。

会いたいと思っても会えない。 声を聞きたいと思っても、すぐには聞けない。

その距離は、若かった二人にとって残酷なほど遠いものでした。

☆ ☆ ☆

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昭和の初恋〜初恋の佳子さんVol.4
少しだけ近くなった遠距離恋愛……
そして東京駅・銀の鈴
「大丈夫、僕のお嫁さんになる人やけん」

★青いタオルにみなぎるチカラ

僕には、忘れられない「青」があります。
初恋の佳子さんから、 初めてもらったプレゼント。

彼女が新潟へ旅立ってしまう、その前。
まだ二人が、同じ街で過ごしていた頃の贈り物です。

それは──
一枚の、青いタオルでした。 

刺繍されていたのは、

「His」

「彼のもの」。

もらった時は、 「ありがとう」と伝えただけ。

その後── このタオルについて、 二人で話した記憶はありません。

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昭和の初恋〜初恋の佳子さんVol.5
東京駅・銀の鈴から
新潟・京都····二人の時間

★前回までのあらすじ

高校二年生の春──
校舎の三階から、いつも野球部の練習を眺めていた少女。
廊下ですれ違うと 顔を真っ赤にして走り去る少女。

──初恋の佳子さん──

出逢いから二か月。 彼女は遠く新潟へ──。
携帯電話もメールもない昭和の時代。
二人をつないだのは、手紙でした。

一年半ぶりに東京井の頭公園で再会した二人。
落ち葉のいざない──ファーストキス。
その後、二人の距離は、 850キロから250キロに。
 
新潟からやってくる彼女。
待ち合わせはいつも東京駅「銀の鈴」。
ある日── 約束の時間になっても彼女は現れませんでした。

やがて── 二時間遅れて、泣きながら現れた佳子さん。
そんな彼女に「大丈夫。 僕のお嫁さんになる人やけん」 

昭和の初恋。 Vol.5は銀の鈴から始まります。

昭和の初恋〜初恋の佳子さんVol.6

♪緑のインクで手紙を書けば・・

遠距離恋愛の終焉

五年間の遠距離恋愛。

彼女に、ずっと伝えていたことがありました。

「僕からサヨナラは言わない。もし別れる時が来たら、緑のインクで手紙をください」

梓みちよさんの歌、
♪緑のインクで手紙を書けば……それはサヨナラの合図になると誰かが言ってた……♪

その歌のように。

実際に伝えたのは、二度か三度。
どこで話したのかは、もう覚えていません。

でも──

「緑のインク」の話をすると、

佳子さんは、いつも悲しい顔をした。

それだけは、はっきり覚えています。

☆──★ 

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